「物忘れにも羚羊角」
普段、呼吸には自覚もされず、自動的になされていることが自然です。それが「どうしよう」と思うようなことが起こると、
一瞬にして呼吸は乱れます。息が止まりそうになり、息が浅くなります。そのような状況になると、頭の中にも変化が起こります。
「どうしよう」と思った瞬間、頭が真っ白になります。すると大事なことが一つ、頭からこぼれてしまうようです。
物忘れの「忘」は、心の上に「亡くす」の「亡」が載っています。困ったことに忘れてはならないことほど、瞬時に忘却の彼方へと去っていくようです。
物忘れをする時も、同じようなプロセスを辿っているような気がします。忘れてはいけないという思いを遮断する急用が飛び込んできて、
意識の方向が変わったままとなり、その結果として忘れ物になるのです。大事なことを記憶し続ける力、思い出す力が衰えてきたと感じたら
羚羊角です。忘れ物は、スマホ疲れや睡眠不足でも起こりやすくなります。
2024年10月14日 14:25